お弁当特集

行楽シーズンの食中毒予防に!安全でおいしいお弁当の作り方について

食物アレルギー管理栄養士 瀧真奈美先生


暖かくなり、外に出るのが楽しい季節になりました。
お弁当を持って、お出かけする方も多いかと思います。
ただ、気温が高くなるにつれ、お弁当は安全性も気になりますよね。
今回は、食物アレルギー管理栄養士の瀧真奈美先生に「安全でおいしいお弁当の作り方」をお聞きしました。
ぜひ読んで参考にしてみてください!

お話を聞いた人


食物アレルギー管理栄養士

瀧 真奈美先生

食物アレルギー管理栄養士・栄養士は、根拠に基づいた診断と治療の最前線を学びながら現場を振り返り、リスクマネージメントを考慮した安全な食の提供と栄養教育をめざす専門家であり、指定する研修プログラムを修了し、かつ認定試験に合格した者を公益社団法人日本栄養士会が認定するものです。
※日本栄養士会HPより引用

ポイント1 『つけない 』

まずは、食中毒の原因となる菌やウイルスをつけないことが一番。
調理の前には、しっかりと手洗いをしましょう。そして水気を拭き取るのは清潔なタオル、もしくは使い捨てペーパーで。せっかく綺麗になった手なのに、ここで汚れをつけてしまうのは悲しいですよね。
また、手指に傷などがある場合は要注意です。傷口には菌が潜んでいるため、簡易な絆創膏などではしっかりと防ぐことができないので特に気をつけましょう。調理用手袋などで覆うと安全ですね。

手が綺麗になったら、次は、調理環境の衛生です。布布巾で水拭きをするだけよりも、アルコール除菌スプレーなどを併用して使うことが効果的です。
お弁当箱や盛り付けに使う箸なども、きれいに洗えているかどうか、しっかりと乾燥しているかどうかが大事なポイントです。

それから、レシピサイトを参考に作られる場合もあると思いますが、スマホの画面は想像以上に汚れています。画面を触りながら調理をする場合も気をつけましょう。
そして、調理の段階で気をつけたいのが「二次汚染」です。

例えば、菌がついていた生モノを切った包丁とまな板を、きれいに洗わないまま野菜を置いたり、切ってしまって、菌がついてしまうということです。
なので、 野菜・調理済み食品 ⇒ 肉や魚、の順番で調理をすることをおすすめします。 

調理器具や食器をよく洗いましょう

     

ポイント2 『ふやさない 』

菌が増えるために必要な物は、水分と、生温かい温度です。
水分対策としては・・・
・おかずの汁気を切る
・仕切りや盛りカップを上手に使って汁漏れをふせぐ
・生野菜やくだものはしっかりと洗ってきれいに水分をとる。(別容器だとより安心ですね)
・ごはんやおかずを、しっかりとさましてから盛り付ける。

温度対策としては・・・
・保管はなるべく冷蔵庫や涼しいところで。
・持ち歩く場合は、保冷剤や保冷バッグの利用を。

ポイント3 『やっつける 』

食中毒の原因となる菌の多くは、熱に弱いという特性があるため、肉や魚、卵などは、中心部分まで完全に火を通して加熱調理をしましょう。
加熱処理されている加工食品も、できるだけ加熱することでよりリスクが下がります。

そして、最後におまけです。
お弁当は、しっかりと詰めて、あまり動かないようにしておくことも大事です。見た目が悪くなること以上に、ぶつかることで、それぞれの食材が破損して液漏れしてしまうと、菌の増殖リスクが高くなります。

そして、最後に。
食べる前の手洗いを忘れずに!!

お弁当は時間が経過してから食べるものです。
普段の、食卓に並べてすぐに食べるお料理よりも、より注意をして作っていただいてちょうど良いと思います。

毎日のお食事は美味しく、楽しく、安全に。
日々のお食事でご不明な点がございましたら、オンライン栄養相談でも、どうぞお気軽にご相談下さい。

瀧先生によるオンライン栄養相談

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